新生児期は、性ホルモンの分泌が盛んなじきであるのに対して、生後2ヶ月目に入ると性ホルモンの分泌は停止し始め、思春期頃には性ホルモンの分泌はほとんど無くなってしまいます。性ホルモンの支配下にある皮脂腺は、皮脂分泌をほとんど休止し、皮脂膜が形成されにくくなります。そのため、皮膚からの水分蒸発が増加し、その結果角層水分量がより減少します。
新生児期は、皮脂分泌が盛んなため、湿疹もじゅくじゅくした脂漏性湿疹が生じます。しかし、それも生後2ヶ月目頃から減少し、乾燥へと移行していきます。
新生児期を過ぎたときから、ドライスキンに対するスキンケアは必要となってくるのです。
スキンケアの原則はきれいにすることです。やさしく洗ってあげましょう。特に新生児期から朝起きたら顔面を拭いてあげることから始めましょう。
特に決められた手順はありませんが、頭から下に進めていくと塗りやすいようです。
顔
保湿剤を点在させ、それぞれ円を描くように伸ばす。
小鼻のわきも忘れずに
口のまわり
口のまわりは、汚れていることが多いので、授乳や食事の前に保湿剤を塗っておくと殺菌の役割も果たす。目のまわりは特にやさしく、円を描くように。
耳
耳は綿棒より保護者の小指のほうが、耳の奥まで入りすぎず上手に塗れる。耳たぶを前に倒して、耳のうしろも保湿剤を塗る。
頭
頭に塗るときは、髪の毛がべとつかないよう、化粧水(ローション)タイプのものが使いやすい。髪の毛を分けて人さし指の腹で丁寧に。
夏はさっぱりした使用感のよいもの、冬は乾燥がより激しくなるので、被覆効果が強いものが優れています。
保湿剤の季節別使用方法
ローションタイプ:ビーソフテンローション
クリームタイプ:ヒルドイドソフト